住宅狂い直しとは?




















住宅狂い直し


住宅狂い直し
住宅狂い直しとは、地震やその他の原因で不均衡(不同沈下)な状態になった建物(住宅)や建築工作物を本来の状態に戻す工事です。






不同沈下は宅地造成の不備が多い

①既存の基礎を活かして建物を水平レベルに直す工法
住宅が傾斜したり、陥没した場合は、住宅の柱や土台の矯正を行い元の建築物に戻します。その際は、継手(梁や土台・筋交いの接合部を確認して)を全体的に確認して以前の住宅に戻す工事となります。
②基礎ごと水平レベルに直す工法
③既存の基礎を取り壊し解体撤去、改めて新規基礎を構築する工法があります。
●既存の基礎を活かした工法はこちらから

ブロック住宅・石造倉庫・門扉・神社・仏閣・サイロ・神社の鳥居・記念碑・その他、RC鉄筋コンクリートビル・マンション等々


液状化対策


液状化のメカニズム

液状化の発生

液状化地帯で墳砂が出た場合に、地盤下では空洞化現象が起こります。

▼地震、その他で不同沈下、液状化が起こり易い地盤

地質の調査を行います

液状化現象について

通常、地中(※液状化層)の土砂は互いに支え合っているがこれが、地震が起きると支え合いが壊されて土砂のすき間にある水の圧力が高まり、地層の水分が土砂と一緒に液体のように噴き出す現象でその事により、建造物が地表より沈んだり、倒壊したりします。
●特に海、川、沼を造成(盛土)した、水分のある地盤で液状化現象が起こり易いとされています。そして震度数もさることながら、揺れている時間の長さで液状化の被害規模が変わってきます。

液状化対策


新築時の基礎補強対策例(液状化地帯)

液状化基礎工事
液状化層とは水分が多く含んだ土砂が堆積されている層です。
地質の調査は・・・詳しくはこちらへ

杭打ち工事・・・アンダーピニング工法は?

●液状化地帯では住宅基礎下にジャッキを据え付けて支持層まで一程度の杭を追加しながら(ジョイント施工)し、水平レベルをとり建物と支持層とを一体化「アンダーピニング工法」をするのが理想的と言われています。

活断層が激しく揺れ動いた場合には・・・

 しかし、上記の工法でも将来、特に活断層に近い宅地がある場合や地球規模で断層が激しく動いた場合(複合的な要因・津波と液状化が同時に加わった時)に絶対に安心だとは断言できません。

液状化での一般的な修復工法

  • アンダーピニング工法
    家の基礎下の土を掘り起こし、家の荷重とジャッキの力を利用して堅固な地盤に杭を打ち込んで支持させて傾斜した住宅を元に戻す工法
  • 硬質ウレタン注入方法
    基礎下にウレタン樹脂を注入し、その発泡圧力で基礎を押し上げ、傾斜した住宅を元に戻す工法
  • グラウト注入工法
    セメント系薬液を家屋下に注入し、注入量と注入圧により、傾斜した住宅を元に戻す工法
  • 耐圧盤工法
    家の基礎下の土を掘り起こし、固定ベースジャッキを設置し、ジャッキで修正後、地盤との隙間に圧をかけ、傾斜した住宅を元に戻す工法
  • プッシュアップ工法
    傾斜した基礎はそのままに、家と基礎を切り離して家だけを水平にして、空いた隙間に木やセメントを詰める工法
  • 硬質ウレタン注入方法+耐圧盤工法
    グラウト注入工法にて、建物の下に地盤を深度3m程度を地盤改良して再液状化を予防し、ジャッキアップにて建物の傾斜を修正する。
  • 止水矢板工法
    コンクリート平板を使用して敷地周りを囲いポンプを常時設置して地盤液状化層の水分を汲み上げる


●液状化地帯での不陸調整工事(住宅狂い直し)のご案内・・・お住まいのままで、着工


液状化対策

事前調査

●弊社は、部分的な耐震補強ではなく建物全体、地層をトータル調査し地盤の補強対策を施した上で住宅狂い直し工事を進めます。使用部材の選定箇所(筋交い、特殊アンカーボルト、壁、梁材)や建物荷重状態などを検討し、建物損傷状態も確認して工事方法を選定をします。

●ポイントを掴んだスキルを発揮します。
弊社は、創業54年一貫して主に、曳き家、嵩揚げ工事と新築、増改築の工事を並行施工して参りました。それ故に、様々なポイントを掴んだスキルを発揮できます。

液状化対策


地層の調査

  お客様からのQ&A・・・


  • Q 兎に角、住宅を水平(不陸調整)に低予算で直してほしい。
  • A 対応可能です。しかし、住宅は水平になりますが、支持層や地層状況を考慮せずに施工した場合には小規模地震でも住宅が沈下する危険性を孕みます。

  • Q 先の胆振東部地震(震度6弱)程度でも、住宅が被害を受けない不陸調整工事を行ってほしい。
  • A 胆振東部地震では、支持層まで杭工事を施工した住宅と施工していない住宅とでは明暗を分けております。

  • Q もっと大規模な地震(地球規模で活断層が激しく揺れ動いた場合)でも、住宅に影響を受けない工事施工を行ってほしい。
  • A 現在のところ有効で決定的な工事方法がありません。

●地層調査だけをご希望の場合は、別途見積りとなります。 より、鮮明な地層調査、断面図はこちらから 地層調査、断面図


●住宅をジャッキアップし、水平レベル後の工事(支持層までH鋼を左右に打ち込んでいます。)

支持層到達H鋼と突き出た土台下H鋼
●支持層到達の縦H鋼と既存基礎より突き出た土台下H鋼

既存基礎と新規基礎との連結
●既存基礎と新規基礎との連結、経年劣化等による腐食した柱の根継ぎ、土台換え

土台下H鋼と支持層H鋼との連結
●土台下H鋼と支持層到達の縦H鋼をコンクリートで包んで連結、

床下内では、土台をH鋼で受けています。
●床下内では、土台をH鋼で受けています。

●上記、狂い直し工事の完了

東側
●東側

西側
●西側

南側
●南側

玄関脇側(東側)
●玄関脇側、後方より(東側)

液状化対策


新規基礎工事

●「震災で基礎が打撃的な損壊を受けた。」又は、「液状化地帯に建物があるため基礎廻りを堅固にしたい。」等の場合や、住宅そのものの倒壊の恐れがあると判断した時には、新規基礎工事をお勧めいたします。※支持層まで杭打ち施工した場合でも工事工程は、ほぼ同じに進行します。


液状化基礎対策、住宅狂直し工事Ⅰ

住宅狂直し工事Ⅰ

  • 着 工
    始めに、電気・電話線・ガス・灯油タンク・水廻りの給排水配管延長を行い、基礎廻り障害物の移動・撤去作業、植木などの養生を致します。
  • ジャッキ据え付け準備
    外廻り基礎へのジャッキ穴をハズリながら、床下へのジャッキ据え付け、アンカーボルトの切断、集合煙突ジャッキ据え付け、その他、養生作業を開始します。
  • ジャッキ据え付け完了
    ジャッキ据え付け台数は、建物(住宅)の重量計算をして決まります。
  • ジャッキアップ、開始
    H鋼材で受け替え作業をしてジャッキアップが始まり、狂い直し作業になります。この段階で、特に水回りの柱・土台などの腐食が進んでいる場合は根継ぎ・土台替えをお勧めします。
    ※更に嵩揚げを進め、基礎高にして車庫、多目的スペースを確保する場合には工事着工前に計画が必要です。

液状化基礎対策、住宅狂直し工事Ⅱ

住宅狂直し工事Ⅱ

  • 型枠工事
    建物全体の狂直しが完了し、コンクリート型枠取り付け・生コンクリート注入作業になります。・・・(この段階で弊社、独自工法が発揮されます。)
  • 基礎コンクリート硬化完了
    コンクリート硬化後、型枠取り外しをしてジャッキダウンの作業に入ります。
  • 建物据え付け(ジャッキダウン)
    H鋼材の受け替えをしてジャッキで住宅の下ろし作業完了。
  • 竣工
    建付け調整点検、水回り給排水配管処置、電気・ガス・電話・灯油などライフラインの配管を工事前の状態に復旧させ、建物廻りの整地などをして完了します。


●工法により、工事費用が違います。

●液状化地帯で狂い直し工事をする場合は基礎補強対策が重要です。また、液状化層の深さ(支持層まで)によって工法も変わってきます。
そして経済的負担(費用)の違いが出てきます。

御自宅の住宅基礎が布コンクリート基礎?ベタコンクリート基礎?確認をして下さい。
その確認方法は、
①お手許に確認通知書がない場合は、畳を上げるか、または床下収納庫を外して、土が見えていれば概ね布コンクリート基礎です。又コンクリートが見えていても、湿気防止のために薄いコンクリートで施工している場合があります。
②そして小さなハンマーで軽く叩いて見て音で確認して下さい。ベタコンクリート基礎の場合は硬く鈍い音がします。
独自工法についてはご相談の折に更に詳細にご説明致します。お気軽にお問合わせ下さい。